士郎正宗の漫画おすすめ9選！アニメ化した作品やそのほかの人気作品を紹介

士郎正宗の漫画作品は、漫画やアニメが好きな人、特にSF物が好きな人で知らない人はいないぐらいの人気・影響力を持っています。　海外でも大変人気のある日本の漫画家の一人であり、作品の影響を受けたと思われる海外の作品もとても多いです。昨今クールジャパンといった言葉がよく使われますが、その先駆けが士郎正宗作品です。

とはいっても士郎正宗の漫画作品は、レベルの高いSF要素と難解な哲学要素を含んでいる点が特徴で、一般の人にはまだまだ知られていないことが多いようです。

そこでこの記事では、士郎正宗の漫画作品の特徴と人気作品をご紹介します。ぜひこの機会に、読めばよむ程奥深い士郎正宗の漫画作品を手に取ってみてください。

士郎正宗は大阪芸術大学在学中に漫画研究団体「アトラス」に一般メンバーとして所属していました。在学中に同人誌「ブラックマジック」を製作し、仲間と出版社などに売り込みを始め、その流れで「アップルシード」で在学中に青心社からデビューを果たします。しばらくは高校の美術教師との2足のわらじを履いていました。

その後、ヒット作「攻殻機動隊」によって一躍日本だけでなく世界にも知られる漫画家となっていきます。

士郎正宗の作品の特徴に、時代を先取りしたアイデアの数々が挙げられます。世の中に登場する10～20年前に作品の中に登場させている先見性には本当に驚かされます。

• 携帯電話
• インターネット
• 電脳
• 義体化（サイボーグ化）
• AI（人口知能)
• 光学迷彩

士郎正宗自身は理工系の学校ではなく、美術系の学校を卒業しています。子供の頃は、ジャン・アンリ・ファーブルやチャールズ・ダーウィンの著書が好きだったようです。

士郎正宗の作品に奥深さを与えているのは、哲学の諸問題と高度な科学技術知識です。電脳化(脳がコンピュータネットワークと繋がっている)と体がサイボーグ化された人間達が、生身の体から機械の体に代わっても人間のままでいられるのかといった根源的なテーマに関係していきます。

士郎正宗の作品の特徴として、情報量の多さがあります。特に漫画の欄外にもたくさんの書き込みをすることで細かい説明を実施しています。また、一度読んだだけではわからないレベルの描き方をしているため、漫画上級者の方でもなかなか作者の意図に気づかないようです。

士郎正宗を日本だけでなく、世界で一躍有名にしたのが、アニメ映画「GHOST IN THE SHELL(攻殻機動隊)」です。アメリカのビルボード誌でも一位を獲得しました。

昨今、「ジャパニメーション」、「クールジャパン」といった言葉で日本の漫画・アニメ作品を表現する場合があります。士郎正宗作品は、世界に日本の漫画・アニメ作品を認めさせた先駆けとして評価されています。

攻殻機動隊は、士郎正宗の代表作です。義体技術、電脳化技術が高度に発達した近未来が舞台です。主人公は、超法規的な権限が与えられた警察組織「公安9課」に所属して、高度に発達したサイバー犯罪と対峙します。1980年代に執筆された作品ですが、電脳・インターネット・光学迷彩といった10～20年先取りした技術が散見され、その先見性に驚かされる作品です。機械化された人間の体に魂は宿るのかといった難解な哲学要素も魅力の一つです。

1995年に押井守監督によってアニメ映画化され、海外展開をきっかけに世界から絶賛を集めました。これによって日本国内でも一般的に認知されるようになりました。

アップルシードは、士郎正宗のデビュー作品となったSF漫画です。世界大戦によって崩壊した世界の中で建設された理想郷「オリュンポス」が舞台で、人間同士の衝突を避ける目的で人口の半分はバイオロイドが占めています。理想郷であるオリュンポス内でも、人間は業を乗り越えることができずにおり、主人公が陰謀に巻き込まれていきます。

生身のかわいい女主人公と全身サイボーグの恋人のコンビが他の作品と違った趣を与えています。本作もたびたびアニメ化されている人気作品です。

ドミニオンは、環境破壊が進んだ世界で、武装犯罪集団「武悪一味」に対抗するために設立された「警察戦車隊」に所属する主人公と、小型戦車「ボナパルト」の活躍を描くコメディ作品です。

本作もOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として3回アニメ化されています。他の作品と同じく近未来の成果が舞台ですが、難解な要素は少なく読みやすい作品です。

仙術超攻殻ORIONは、作者の作品の中ではめずらしいファンタジー作品です。人類は高度な科学技術と「龍法」と呼ばれる術によって宇宙に進出しています。発達し過ぎた人類は、人類の中にある邪念を封印してしまうシステムを考えますが、このシステムの争奪戦が繰り広げられます。

日本神話・クトゥルー神話をベースにした設定・ネーミングが多く使用されており、陰陽・八卦・ベクトルといった概念も世界観の構築に使われています。

士郎正宗ですが、漫画を描く以外にイラストレーターとしても活躍しています。コンピュータゲームのキャラクターデザインや、メカニックデザインを数多く手がけています。イラスト集も販売されていますので、士郎正宗の画風に興味のある人はチェックしてみましょう。

士郎正宗の描くメカの特徴を反映させたPCマウスやイヤホンも存在します。こちらも興味のある人は探してみてください。

とても魅力的な士郎正宗の漫画作品ですが、新作も気になります。現在、士郎正宗はイラストレーターとしての仕事を主に行っており、漫画の執筆は行っていないようです。

新作の漫画作品は現在読むことができませんが、以前の作品を原作としたアニメ作品は継続的に作成されています。アニメ作品もクオリティがとても高いため、こちらもチェックしてみましょう。

読んだことのない漫画を購入するのはどうしてもためらいがちですが、まんがの試し読みができると購入しやすくなります。こんな時にはインターネットで電子書籍の販売サイトを探してみましょう。

電子書籍の販売サイトでは、無料で数十ページの試し読みが用意されていることが多いです。作品の雰囲気を味わうことはできますのでおすすめです。興味を持った漫画があればぜひ試し読みをしてみましょう。

ここまで、士郎正宗の人気作品についてご紹介しました。士郎正宗の作品は、今読んでも古さを感じさせない程、時代を先取りしています。何度も読み返さないと理解できない奥深さもあります。この機会にぜひ士郎正宗の漫画を読んでみましょう。

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