小林よしのりの漫画おすすめ10選｜コロナ論・天皇論など思想が感じられる！ゴーマニズム宣言など

小林よしのりの漫画といえば、70年代の『おぼっちゃまくん』が有名で、当時アニメ化され子供たちのハートをつかみました。90年代に入ると、小林よしのりはギャグ漫画ではなく自身の思想を反映した漫画を刊行していきます。

社会問題や政治問題を風刺したものが多く、天皇論・戦争論など重いテーマを扱っているため、手が出しづらい印象があるのも確かです。しかし、この重いテーマをギャグに昇華し、気軽に楽しみながら自分の考えを深めるのにも役立つのです。

そこで、今回は小林よしのりの経歴や代表作を紹介しながら、おすすめの漫画を紹介していきます。気になっていた人は、ぜひ参考にしてみてください。

小林よしのりは福岡県出身で、福岡大学人文学部フランス語学科を卒業しています。1976年に『ああ勉強一直線』が週刊少年ジャンプに掲載されてデビューしました。ギャグ漫画路線で作品を制作していましたが、1992年のゴーマニズム宣言から政治思想路線を取っています。

YouTuberでもありますが、2021年9月にアカウント停止措置を受けてしまいますが、現在ブログで自身の社会評論を行っています。

1976年に週刊少年ジャンプで『東大一直線』が連載され、人気作家になります。『東大快進撃』連載終了後、人気が低迷しますが、週刊少年チャンピオンで『いろはにほう作』が連載されると人気が再燃します。

その後コロコロコミックで『おぼっちゃまくん』が連載されるとテレビアニメ化され人気作品となります。

1992年からはSPA！にて『ゴーマニズム宣言』が連載され、作風が180度変化します。この頃から新しい手法である、漫画による時事論評が注目され始めます。最近では『ゴーマニズム宣言・コロナ論』も刊行されています。

そこから続く思想関連書で『わしズム』を創刊します。2017年にFLASHで『よしりん辻説法』の連載が開始し、2022年現在も連載中です。

『東大一直線』は『ああ勉強一直線』から2作の読み切りを経て、連載に昇格したギャグ漫画です。1976年～1979年に週刊少年ジャンプで連載され、続編の『東大快進撃』まで続きました。その他にもいくつか番外編や続編作品も存在します。

お灘中学校に転校してきた東大通が主人公で、自分を天才だと信じている劣等生です。受験競争が叫ばれた当時の世相が反映されており、漫画の中でシニカルに捉えられています。

1989年に小学館漫画賞子供向けを受賞した作品で、1898年から1992年までアニメ化もされた作品です。しかし、男性器や大便が多く登場するなど、下ネタギャグがたっぷり含まれているため、子供に見せたくない番組では常に上位でした。

あらすじは、御坊財閥の跡取り息子である御坊茶魔（おぼっちゃま）くんと友だちが繰り広げるハチャメチャコメディです。主人公の御坊茶魔が発する「でしゅ」「ぶぁい」などは茶魔語と呼ばれ、当時の子供たちの間で大流行しました。

小林よしのりの主張が伴った漫画作品で、通称『ゴー宣』ともよばれます。エッセイ的で、風刺的・時事漫画的な作品で、ゴーマニズムとは傲慢から取った作者の造語です。各回の最後には「ごーまんかましてよかですか？」の決め台詞と共に総まとめするスタイルを取っています。

連載当初はバラエティ豊かなエッセイ的漫画でしたが、連載が進むにつれて読者や知識人との論争など思想本としての色合いが強くなっていきました。さまざまな社会問題や政治問題で注目を浴びており、特に天皇論に反響がありました。

『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL　戦争論』は全3巻で構成されており、いずれも世代を超えて大きな反響と論争を呼んだベストセラーです。大東亜戦争を巡る歴史観を独自の視点で取り上げました。

内容は大東亜戦争（太平洋戦争）が主で、戦争や国家について圧倒的な迫力や説得力で説いていきます。主に保守陣営から支持を得ましたが、リベラル陣営やニューヨークタイムズ紙・ルモンド紙など数多くの陣営から「歴史の書き換えだ」として批判されました。

『新・おぼっちゃまくん』は令和のおぼっちゃまくんとしてリニューアルした作品です。おぼっちゃまくんの設定は変わらず、城のような豪邸で父と暮らす富豪小学生です。

しかし、貧困問題・格差社会・LGBTなど社会問題も取り上げた新生おぼっちゃまくんでもあり、重いテーマを笑いに昇華させています。格差と分断の現代を生きるヒーロー茶魔とライバルの貧ぼっちゃまが織りなす究極のギャグ漫画です。

小林よしのりの漫画は思想漫画であり、その思想に共感した人々の口コミが大半です。ですから、基本的にいい口コミが非常に多かったです。

コ戦争論はやはり共感を持つ方がいい評価・口コミを残していました。逆に、強烈な反対意見もあり、受け入れられない方には受け入れられない内容です。しかし、歴史の教科書に載っていない意見を漫画で楽しめるので、新しい意見を取り入れたい方におすすめの漫画です。

漫画家でありながら社会批評をする評論家でもある小林よしのり作品は、賛否両論が分かれるものが多いです。しかし、自身の考えを深めるのに、多くの考えを取り入れるのに漫画で楽しめるのは贅沢なことです。小林よしのりの社会評論を漫画で楽しんでみましょう。